コーチング・スキルとは

coaching skills

「コーチングとは」の記事で、「コーチングはスキルではなくプロセス」と説明しました。しかし、「コーチング・スキル」という言葉があります。コーチングはスキルではないのに、コーチング・スキルとはどういうことでしょうか。

コーチング自体はスキルではない

私はかねがね「コーチングはスキルではありません、コーチングはプロセスです。」「コーチがスキルを持っているのです。」とお伝えしています。
でも、一般的には、コーチング・スキルという言葉があるのだから、コーチングはスキルなのではないかと思って当然かもしれません。

それについては、「コミュニケーション・スキル」という言葉を例に挙げると理解しやすいかもしれません。

コミュニケーション(communication)は日本語で「伝達」です。「伝達」とは、意思や情報を伝えることです。 コミュニケーションとは伝えること。スキルは技術や腕前。コミュニケーション・スキルとは情報を他人に効果的に伝えることのできる能力のことを言います。 つまり、コミュニケーション自体はスキルではなく、伝えることができる能力をコミュニケーション・スキルというのです。

コーチング・スキルとはさまざまなスキルを使ってコーチングができる能力

次に、コミュニケーション・スキルを具体的に言うとなんでしょう。それは、聞き手によって伝わりやすい言葉を選ぶことだったり、聞き手が聞き取りやすい声の音量や音質で話すことだったり、聞き手に伝わりやすい話の内容を組み立てることだったり… そう、その能力というのは多岐に渡り、スキルとはこれですと一言で言い切ることはできないのです。さまざまなスキルを有効的に使って、聞き手に情報を効果的に伝えることができるのであれは、それはコミュニケーション・スキルがあるといえるのです。

ですから、コミュニケーション・スキルと同様に、コーチング・スキルというのは、コーチングを効果的に駆使することができる能力、そう解釈できます。

つまり、コーチがコミュニケーション・スキルやアセスメントを使うスキル、パワフルクエスチョンをすることができるスキル、アクティブリスニングができるスキル、そういったさまざまなスキルを駆使してコーチングができる能力をいい、コーチング・スキルはこれとこれです、と言い切ることはできないのです。さらに、これらの能力ひとつだけもっていても効果的なコーチングはできません。コーチング・スキルがあるということは、さまざまなスキルを総合的に組み合わせて、クライアントに効果的に使ってコーチングをすることができる能力をいうのです。

だから、コーチング自体はスキルではなく、プロセスで、コーチング・スキルはコーチングを効果的にできる能力をいいます。

そのコーチングの能力を大変わかりやすくまとめたものが、国際コーチ連盟(ICF)のコア・コンピテンシーです。ICFコア・コンピテンシーというのは、ICFが認定するプロコーチが必須のコーチングの核となる能力のことです。この能力が認められるとICFから認定資格が与えられます。コア・コンピテンシーを読むとわかるのですが、コーチの在り方が重要視されています。ご興味のある方は国際コーチ連盟日本支部(ICFジャパン)のWebsiteを(http://www.icfjapan.com/)ご覧ください。

2015年11月3 日

コーチングインターナショナル

ビジネス&パーソナルコーチ

荒木まさえ